GW中ずっと作業していた製品もなんとか発送を終える事ができました。こんなに手の掛かった商品は今までもそうそうありませんでした。
昨日の日曜日、午前中は相変わらず朝からお仕事しましたが、午後は休みとさせて頂きました。
去年10月の台風被災、今回のコロナ禍でなんと8か月も愛車に触れもしませんでした。
それだけこの半年間は大変な時期で、今も外出禁止は続いています。好きなオートバイに乗って外出したいのは山々ですが、そこはグッと我慢の時です。みんなこの困難を乗り越えようと頑張っています。
このコロナ禍が収束した時思いきり乗れるよう、ずっとやりたかった整備をしました。
一昨年POWER BUILDERさんでフルチューンしていただいたマーチンさん。
去年北海道に行ってからオイル交換もしていませんでした。今回はオイル交換とフィルター交換をメインに整備します。
使用オイルはカワサキ純正の冴強。カワサキがエルフと共同開発した緑色のオイルです。ちなみにこのシリーズは「冴速」と「冴強」があり、「冴速」の方は10W-40、「冴強」が10W-50で使用用途で選べます。
ツィンプラグ・フルチューンエンジンで発熱量が多いので「外気温が高く、水温・油温の上昇が早い季節」にお勧めな「冴強」を使ってみます。緑色はオイル漏れが良くわかるので良いらしいです。去年の8時間耐久レースでも優勝したカワサキ。カワサキのエンジンにはやっぱりカワサキ純正オイルです。
マーチンさんはフルカウルなので、まずはカウルを外すところから。(写真撮って無かったです。すみません)何回も付けたり外したりしていますので簡単です。
オイル交換の前に十分暖機運転してエンジンを暖めます。こうする事で汚れと一緒にオイルが抜けてくれます。
今回はフィルターも変えるので集合管も外します。このマフラーはカワサキのレーサーKR1000レプリカをワンオフで作り、パワービルダーさんでチューニングしてもらった1点もの。
フロントカウルから移設したオイルクーラーも外します。
オイルを抜いて、オイルフィルターも取り外します。エンジンはZ1000JベースなのでZ1000Jと同じです。
フィルターはキジマのマグネット付きにしてみました。エンジンチューンした際、ミッションもフルオーバーホールしていただいたので、鉄粉などくっついてくれるかな?。ドレンボルトもマグネットなので、ボルトの頭には微粒になった鉄粉が泥のような状態で少し付いていました。抜いたオイルに異物が混入していないか確認するため、オイル受けも分かりやすいように敷きなおしておきます。特に異物はありませんでした。
組み方ですが、スプリングとワッシャーを間違えてしまう人が多いみたいですので、注意して組付けます。
スプリングの上にワッシャーが来て、そのワッシャーでフィルターを上に押すのが正しいようです。
マーチンさんは独特のフレーム構造なので、オイルを入れる際注意しないとオイルだらけになってしまいます。案の定少しこぼしてしまいました。でも大丈夫!! 廃油入れに入っているオイル吸い用の布?をあらかじめ多めに取っておいたので、それで拭き取れます。
時間をかけてしっかりオイルを抜いたら、オイルフルター、ドレンボルトを取り付けオイル注入。
規定量の3.6L入れたところで、マフラーを付けます。
エンジンをかけてエンジン内にオイルを回してまた点検窓でチェック。規定は3.6Lですが、オイルクーラーとクーラー用ホースの分、容量が足されていますので、オイル点検窓を見ながら足していきます。点検窓の規定値になるまでオイルを足して注入終了です。
オイル漏れが無いかチェックし、あとは外したパーツをどんどん付けていきます。
最後のカウルを付け、再度エンジン始動。エンジン自体からの異音もオイル漏れもなく軽く吹け上がります。
これで作業は終了。早くコロナが収束して乗りに行きたいですね。