湘爆ドカジャン考察②

前回ドカジャンの語源、ルーツをご紹介させて頂きました。

湘南爆走族40周年記念ドカジャン ショートMODELも、製造は当時米軍放出品フライトジャケットのリペア販売、MADE IN JAPANドカジャンの製造販売を行っていた老舗メーカーさんに依頼して製造しています。
昭和当時は工賃の安い国内製造でしたが、現在は海外工場での製造に移り変わってはおりますが。
製造工場さんにこだわったのは、仕上がりにも違いが出るからなのです。
例えるのならば、普段ドレスシャツを製造している工場さんに作業着を作って頂いたらどんな物が仕上がるでしょう?
そうです、とても繊細で上品な品物に仕上がります。
これは縫製するミシンや工員さん始めすべてがドレスシャツの基準で仕上げるからです。
逆に今回のドカジャンは湘爆メンバーが愛した、もっと武骨で丈夫で雨風から着用者を守れる、アメリカン・ワーキングウェアにも通じるアウタージャケットにしたかったのです。

まずはBODYとなるアウター素材。
以前製造した湘爆ドカジャンは綿製でした。これはこれでとても良い雰囲気でしたが、今回はより丈夫なナイロン素材としました。
前回でご紹介のフライトジャケット、B-15は綿素材、B-15Cはナイロン素材です。当然B-15Cの方が後から採用された当時の最新素材でした。
綿素材、ナイロン素材、それぞれどちらも雰囲気は良いのですが、今回は「よりライディングに適した」ナイロン素材としました。

現代の化繊ジャケットは大きく分けると「ナイロン」「ポリエステル」「PU(ポリウレタン)」などありますが、B-15Cにも使われたナイロンとしました。

独特の質感と摩擦に強い素材です。綿と比べると摩擦係数も小さく、万が一の転倒でも多少でもダメージを軽減出来たらとも考えました。
(実際に以前そのような例がありました)

次回はディテールへのこだわり編にしようかと思います。

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